サラリーマンの状態から
セミリタイアすることにより、
「3.所得を生み出す人的資本は、サラリーマン所得」
がなくなる。または、減少する。
ことになります。
サラリーマン所得という
家計の安定運営の要となる
保有資産を放棄することができる
ということは、
残りの保有資産
1.不動産は、自分で使うためのもの
2.金融資産は、リスクの低いもの
が、将来にわたって生活が継続可能なほど
大きくなったということ。
では、その大きさとは?
サラリーマンの時に購入した
「1.不動産は、自分で使うためのもの」
は、購入時に長期のローンを組むことが多いので、
セミリタイア実行時に残債がある場合には、
「2.金融資産は、リスクの低いもの」
を取り崩して、一括して返済するか
または、そのローンを継続して払い続けるか、
して支払わなければなりません。
どちらにしても、
自宅に住み続ける限りにおいては、
「1.不動産は、自分で使うためのもの」
の保有資産のために
「2.金融資産は、リスクの低いもの」
から補てんしていかなければならない。
それに加え、いつ終了するかわからない人生
についての設計をし、
賄うための金額を用意しておく。
そのため、
サラリーマンがこのコースから、
セミリタイアを目指す場合、
とても大きな金融資産が必要になります。
(「資産1億円ためて、セミリタイア」コース)
そんなに大きな
「2.金融資産は、リスクの低いもの」
をためるのでは、
いつまでたっても、セミリタイアできない。
そこで、一刻も早くセミリタイアしたい
と考える人は、
サラリーマンの時から、
1.不動産は、投資用
「サラリーマン大家コース」
2.金融資産は、リスクの高いもの
「株で1億円稼ぐコース」
3.所得を生み出す人的資本は、非サラリーマン(ビジネス)
「サラリーマン副業コース」
のどれか、あるいはこれらを組み合わせて
セミリタイアを早く実現しようとする
ことになります。
この変化は、
『サラリーマンの安定的資産構成』
1.不動産は、自分用
2.金融資産は、リスクの低いもの
3.所得を生み出す人的資本は、サラリーマン所得
↓
『セミリタイア収入を目指す資産構成』
1.不動産は、投資用
2.金融資産は、リスクの高いもの
3.所得を生み出す人的資本は、非サラリーマン所得
への軌道修正であり、
シンプルに考えると、
1.不動産投資
2.紙の資産
3.ビジネス
にむけた保有資産構築への方向転換といえます。
ここで、
「1.不動産は、投資用」
「2.金融資産は、リスクの高いもの」
について少し考えてみます。
保有資産1.2は
景気が上向くと、不動産価格上昇、株価上昇、
逆に
景気が下向くと、不動産価格下落、株価下落、
といったように、
相場の波にもまれることになります。
これら、
保有資産1.2は、
運用手法に大きく2種の差異があります。
それは、
値上がり益(キャピタルゲイン)を得るのか、
資産所有による利益収入
(インカムゲイン)を得るのか
の違いです。
ここで、キャピタルゲイン狙いと
インカムゲイン狙いの違いについて。
キャピタルゲイン狙いは
インカムゲイン狙いと比べて
短期的に利益を得ることを目指すといえます。
そのため、インカムゲイン狙いよりも
相場の、短期の変動の中で
売買を繰り返すことになります。
それ故、キャピタルゲイン狙いは、
インカムゲイン狙いよりも
資産を急激に増やす(減らす)
ことになります。
もし、キャピタルロスが発生すると
セミリタイア生活の継続への影響が
大きくなってしまいます。
インカムゲイン狙いの場合、相場に
とどまる時間を永くする性向上、
相場、個別銘柄の急な動きへの対応が
遅れる可能性があるので、
想定外の大きな動きが生じたときに
大きなダメージを被る恐れがあります。
また、含み損が続く状況への耐性が必要になります。
どちらも
値下がり損が発生した際に、サラリーマン中ならば、
給料により、その損失への補てんは可能ですが、
セミリタイア後には、その補てんが難しくなります。
長所・短所あるものの、
相場の波にうまく乗れる自身のある人は、
値上がり益(キャピタルゲイン)を得る。
相場の波に左右されたくない人は、
資産所有による利益収入(インカムゲイン)を得る。
といったところでしょうか。
ただ、キャピタルゲイン狙いにしても
インカムゲイン狙いにしても
相場の波に巻き込まれることに
変わりはないので、リスク管理はともに重要となります。
セミリタイア後の保有資産として、
理想的なのは、
キャピタルゲイン狙い?
それともインカムゲイン狙い?
私は、できるだけ相場の波の影響をうけない、
またリスクの少ない、そして、
欲をいえば、インフレ対策にも有効な手法を使って
インカムゲイン化・不労所得化
していくことだと思っています。
セミリタイアすることにより、
精神的に安定するサラリー収入がなくなる。
資産の取り崩しよりも、
資産からの収入で生活する方が、
精神的負担が減ることになります。
人は資産が減っていくことへの
恐怖を強く感じます。
資産からの収入で生活することで、
その恐怖をなくし、
精神的自由を手にいれることができるからです。
そしてこれも重要なことだと思っていますが、
インカムゲイン化していくということは
不労所得化を進めるということです。
不労所得化することで、
時間的自由を手に入れることが
できるようになります。
私は人生にとって最も貴重だと考える
「時間」を手にいれることが
とても重要だと考えています。
そして、次に
「3.所得を生み出す人的資本は、非サラリーマン(ビジネス)」
について。
ここまで書いてきたのは、サラリーマンの状態から
セミリタイアするために保有資産をどうすればいいのか?
そのための2つの方法について書いてきました。
1つは、
「2.金融資産は、リスクの低いもの」を
巨額にした上で、セミリタイアする。
もう1つは、
「1.不動産は、投資用」
「2.金融資産は、リスクの高いもの」
での運用を磨き、鍛えた上で、
その「セミリタイア収入」内で生活できると確信できれば
セミリタイアする。
というものです。
これら2つの方法によって
セミリタイアをはじめたならば、
すでにセミリタイアではなく
リタイアしている状態ともいえます。
ただ、この状態になるまでには
相当の時間がかかる可能性があります。
そして、リタイアを実現した後も
2つの方法は、
景気の上下の変動やインフレの影響を
受けることになるため、
リタイア生活が継続できない恐れがでてきます。
サラリーマンの時には
「3.所得を生み出す人的資本は、サラリーマン所得」
があったために、安定的家計運営が可能だった。
リタイア後の家計を安定的に運営するためには、
「人的資本」を使うことにより、
2つの方法で生じる
リスクをヘッジしていく。
そこで
「3.所得を生み出す人的資本は、非サラリーマン所得」
を資産構成に加えていく。
つまり、ビジネスをする。
これにより、不動産投資や紙の資産で
受けることになる
景気の上下の変動やインフレの影響を
ヘッジしていく。
ビジネスをすることで生じる問題点としては、
A.リタイアからセミリタイアに‘改悪’してしまうこと
B.リスクをヘッジするためにはじめたのに、
より高いリスクを持ってしまうこと
C.リタイアにより精神的・時間的自由を得られたのに、
それを失ってしまうこと
があげられる。
これを解決するためには、どうすればいいのか。
Bへの解決策としては、
可能ならば、サラリーマン時から
リタイア後を想定してビジネスを始める。
A.Cへの解決策としては、
ビジネスを仕組化していく。
そして目指すのは、不労所得化。
B.Cへの解決策としては、
最初はビジネスの大型化を目的にしない。
マイクロビジネスで起業する。
そして、私が最も重要であると考える、
A.B.Cへの解決策。
それは、
『自分のやりたいこと・好きなことをビジネスにする』
これが、セミリタイアしたことによる醍醐味ともいえます。
自分のやりたいこと・好きなことを、ビジネスにできることは
とても幸せなことです。
「3.所得を生み出す人的資本は、サラリーマン所得」=生活のための仕事
↓
「3.所得を生み出す人的資本は、非サラリーマン所得」=自分のやりたい仕事
への移行ともいえます。
目指したいのは、ビジネスの仕組化、不労所得化です。
これにより自分の時間を常に空けておく
ことができるからです。
不労所得化し、自分の時間を空けておくことで、
時間的自由を確保できることに加え、
次のビジネスを始める準備ができる。
ビジネスでは、収益を生み出す苦労があります。
ようやく収益発生しても、その収益がずっと続くとは限らないので、
次の収益を生む準備が必要になります。
自分のやりたいビジネスを始め、仕組化し、不労所得化
→新たにやりたいビジネスを始め、仕組化し、不労所得化
→新たに・・・
と繰り返す過程のなかで、自らの「セミリタイア収入」が安定すると同時に
社会への貢献を増していく。
そんな形を少しでも多くの方々と共有できるようになることが、
私の夢でもあります。
最後にまとめると
サラリーマンがセミリタイアにむけて必要な資産構成は、
1.不動産投資
2.紙の資産
3.ビジネス
であり、
これらを不労所得化していくこと
といえます。